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修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男

修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男
修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男

小説以上の事実
 凄まじい人生である。上(頂上)も凄けりゃ下(谷底)も凄い。
 この著者の人生に比べれば、一サラリーマンとして、平凡な幸せを感じながら一生を終えたいと願う私の人生は、多少の起伏があっても、真平らな平野のようなものである。
 学生時代に弁当屋の経営に成功し、自信と大金を手に入れた著者は、証券マンになっても、禁じられていた株式投資で巨額の収入を得て、バブル以上のバブルを謳歌していた。
 しかし1990年、バブルの崩壊で天国から地獄へ、一気に1億5000万円の借金を背負うことになる。
 自殺を決意したその瞬間、同じくバブルの崩壊ですべての財産をなくした元顧客が、『私は人生から逃げるが、君は逃げないで欲しい』という内容の遺書を残し、自殺する。そして著者は、現状に正面から立ち向かい、借金を返済することを決意する……。
 全部作り話ではなく、事実である。著者は、ある種の『熱狂』を持っていて、凡人には決して真似のできない行動をとる。だからこそ成功したのだろう。
 しかし、その根底に流れる考え、『哲学』は、決して真似のできないものではない。読み物としてもおもしろく読めるし、何らかの教訓を得ることもできる、そんな本だ。

意外に考え方はベーシック
 どのような投資をしてこれだけの借金を返済したのか興味を持って読みました。銘柄選択においてはきっちりシナリオを想定して投資を行っているが、結構、思い切ってリスクテイクしているな、と感じました。
 木戸さんの投資哲学の一つで「その時が訪れるまでじっと我慢する」という哲学がありました。これは月次、四半期でパフォーマンスが測定され、リターン(超過収益)を要求される機関投資家には実行がなかなか難しいのですが、他の投資家とパフォーマンスを差別化するには必要な哲学だと思います。また、中長期的なホライズンで投資できる個人投資家はしっかりと調査した上でこの哲学を実行したいものです。
 木戸さんの借金返済は現実離れした話ですが、その投資・経済に関する考え方は意外にベーシックだと感じました。予測が当たるかどうかはもちろん重要ですが、このようなベーシックな考え方を自分自身の頭で考えることが出来るようになればしめたものです。

信念と人望の大切さを知る1冊
学生起業で成功した男が、証券会社へ就職。
投資すれば誰でも儲けることができたバブル絶頂期、証券セールスマンをする傍ら、学生時代に稼いだ1億数千万円を仮名の口座で運用し、超バブリーな生活を送っていた。
そんな最中バブルが崩壊、残された多額の借金。
そして再起。
現投資顧問会社の経営者が書いた、1億5000万円の借金地獄から再起するノンフィクション。
実用書というよりは娯楽作品として楽しめる一冊。
そして大切なものはただひとつ、「信念」であるということを教えられた。

修羅場のマネー哲学―1億5000万円の借金を9年間で完済した男の最安値はここ
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